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輝く日々のひとりごと

療養中のひとりごとの題は変更しました。毎日輝かせて生活していきます。

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乳がん手術の準備

 乳がん手術まで一ヶ月もありません。
 私は一体何をすればいいのでしょう。
 そこで,3つのことを考えました。
   1 家でご飯を作る。
   2 お琴の練習をしてクラスで発表する。
   3 クラスに手紙を書く。
 

1 家でご飯を作る。

  私が入院したら,家族は毎日コンビニ弁当を食べることになります。
  とりあえず,家族のために毎日お料理しよう。
 
  退院した日,出前の寿司を食べながら,長男が言いました。
 「もうコンビニ弁当は飽きたよ。」 
  (やっぱりご飯を作っててよかった。明日からもがんばろう。)
  この考えは大正解でした。

2 お琴の練習をしてクラスで発表する。

 「お琴を弾けるから,後で聴かせるね。」 
  ある日,口が滑ってしまい,勝手に3月に実行すると決めていました。
  もう時間がありません。
  ホコリだらけのお琴を出して,一週間練習しました。曲は「山里の春」演奏時間は5分です。
  発表は,CT検査のため給食が食べられない日の給食中にしました。

  子ども達は,お琴を珍しがり喜んでくれました。
  また,その話が広がり,隣のクラスやAETとの交流会(昼休み)でも発表しました。
  教員になって,学校で琴を弾くのは初めてで,自己アピールできました。
  この考えも大正解でした。

3 クラスに手紙を書く。

 「このことは,子ども達に黙っていてください。引継ぎの先生が決まったら,保護者に手紙を出します。
  その手紙を渡す時に話をしてください。」
  校長先生に言われて,教室に戻ると涙が出そうになりました。
  約半月の間に,(ちょっと目をそらす)溢れそうな涙を抑える術を習得しました。
  このままでは,大事な話ができないかもしれない。そこで,クラスに手紙を書くことにしました。
  便箋3枚の手紙です。

  この手紙を読み終えた時,やっと言えた脱力感でいっぱいになりました。
  ふと,顔を上げると,男の子が何度も腕で涙を拭いていました。
  私は思わず,ちょっと目をそらせました。
 「先生,治療がんばってください。」 
  一人だけ私に寄ってきて,男の子が声をかけてくれました。
 (ありがとう。偉いね。相手の気持ちを思い遣って言葉をかけることができて。後で,みんなに紹介しよう。)
  でも,紹介する時には,ほとんどの子が家で手紙を書いて私に手渡ししていました。
  励ましをありがとう。そして,思いやりのある子に育てている保護者に感謝しています
  手紙作戦も大正解でした。
  
  すべて準備万端整いました。 
 
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季節の花々

Author:季節の花々
 病気になったのをきっかけに,何気ない日常に感謝しながら,前向きに生きようと決めました。
 どうぞおつきあいください。

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